キャンドルの歴史

 

今はインテリアや癒しグッズとして一般的になったキャンドルですが
元々は暗闇を照らす「あかり」として私たちの暮らしを豊かにしてきました。

だけどキャンドルって、
昔からこんな素敵な形や香りがするものだったのでしょうか?

ここではキャンドルの起源やワックスの歴史について書いていきます。

 

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キャンドルの起源

「歴史」というと苦手分野だと思う方もいるかと思いますが
好きな事というものは本当にすんなり頭に入ってくるものです。

産業革命なんて知らないよ、そんなの…って思ってたけど
そんな時代があったからこそ、いろんな科学者や発明家が研究を重ねて
今のパラフィンワックスができるわけで。

難しく考えず読んでみてくださいね。

古代エジプト

キャンドルの歴史は今から約5000年前にさかのぼります。

起源については諸説ありますが有力なのは古代エジプト説。
古代エジプトでは、溶けた動物の脂肪分をアシの根に浸してろうそくとして使ったり
”たいまつ”にして使ったという記録が残っています。

紀元前3000年ころになると
古代ローマ人も、パピルスの葉に溶けた獣の油や蜜蝋をしみこませた
キャンドルを使っていたという記録も残っているそうです。

と、歴史嫌いな方、「紀元前」ってなに…もう嫌!
ってなりますよね。

紀元前は簡単に言うと、イエス・キリストが生まれる前の事。
キリストが生まれたときを、西暦一年として数えるので
紀元前3000年はキリストが生まれる3000年前。
今は2020年なので、だいたい5000年くらい前となります。

なので、紀元前3000年前と5000年前はだいたい同じ年代の事を指しているんですね。
(逆にわかりづらいでしょうか)

一番初めは動物の脂肪に火を付けていたんですね。
なんとなく臭そう…

中世

 

中世とはだいたい西暦500年頃から1500年くらいまでの時代。

この頃は、宗教も確立されてきて
教会で儀式としてキャンドルが灯され始めました。
中でも蜜蝋を使ったキャンドルが重宝されていたそうですが
蜜蝋はとても高価なものだったため
一部の富裕層しかこのキャンドルは使えなかったそうです。

ですので一般市民はやはり匂いのきつい獣脂(動物の油)で
灯りを取っていました。
(どの時代もお金持ちは強いですね)

この頃は蜜蝋を採取するために養蜂が盛んにおこなわれたそうです。

日本でのろうそく

日本では奈良時代に中国から蜜蝋が伝わりましたが
やっぱり高価。

ですので日本では
独自のろうそくの生産がおこなわれるようになります。

松脂を使ったろうそくや
ハゼの実やウルシから採取したロウで作る
木蝋(もくろう)というものが誕生します。

これらは「和ろうそく」と呼ばれ
伝統的な製法は職人によって引き継がれ、貴重な文化財となっています。

 

パラフィンの登場

時代が進むと宗教改革が行われて教会も質素になり
使われていた蜜蝋の需要もあまりなくなってきます。

この頃は捕鯨も盛んにおこなわれるようになり
捕ったマッコウクジラの頭蓋骨の中にある
脳の油を原料にしたキャンドルが盛んに作られるようになったそう。
でも、予想通りとても臭かったそうです。

それでも大量生産ができるし蜜蝋とか獣の油で作った獣脂より
火をつけた時に明るかったので重宝されました。

 

そして、キャンドルの革命も起きます。

1800年代はキャンドルを大量に作ることのできる製造機の発明され
イギリスの科学者ジェームス・ヤングが
石油からパラフィンワックスを抽出する方法を確立。

パラフィンワックスは今までの動物の油からできたものに比べると
燃やした時のススが少なく、安定して燃焼もするためとっても経済的。
匂いもほとんどありません。

現代のキャンドルにだいぶ近づいてきましたね。

ただ、石油からできているため油分が高く、
融点(個体から液体になる温度)も低かったため
キャンドルにしても夏は暑さで折れ曲がったりしてしまったそう。

その後ステアリン酸ワックスが登場します。

ステアリン酸は主に牛の油から抽出される脂肪酸。
これをパラフィンワックスに少し混ぜると
強度が保てて融点も上がり夏場でも暑さで折れ曲がることのないキャンドルができるようになりました。

 

キャンドル全盛期の終わり

 

でもここでキャンドル業界に暗雲。
時代は1800年代後半
ランプの登場です。

オイルを足すだけで永遠に燃える灯りはとても便利で安定しています。
電気も発明され、キャンドルは明りとしての役割がぐっと減ってしまうのです。

 

現代は暗闇を照らす灯りとしての役割は減ったものの
生活が豊かになりインテリアや香りを楽しむために
またキャンドルの需要が高まってきました。

石油由来のパラフィンワックスに代わり今のトレンドは植物性のワックス。

環境に対する人々の意識なども影響し
大豆を原料にしたソイワックスやヤシの葉を原料にしたパームワックスなどが人気です。

 

キャンドルの歴史、いかがだったでしょうか。
私たちがよく見るキャンドルになるまでたくさんの人の努力があったんですね。

 

 

 

 

そんな記録の一つがノーベル賞を受賞した
吉野彰さんも子供時代に読んだという「ロウソクの科学」


ロウソクの科学 (角川文庫)

この本は化学・物理の業績を多くあげた
マイケル・ファラデーによる、講演の記録です。

私もキャンドルを作り始めた時に
読んでみようと思って図書館で借りたのですが
なんだか内容が難しくてすぐに読むのを辞めて返却…笑

そんなロウソクの科学を読みやすく、図説してくれているのが
「ロウソクの科学」が教えてくれること


「ロウソクの科学」が教えてくれること
炎の輝きから科学の真髄に迫る、名講演と実験を図説で (サイエンス・アイ新書)

私のように一度読もうと思って挫折してしまった方にもおすすめ。
(私も電子版を購入しまずこれを読みました)

元の本に比べたらとても読みやすかったです。

ロウソクはなんで燃えるんだろう?
ワックスの歴史を知り、なんか科学的なことももっと知りたい
そんな方にお勧めです。

 

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